弾丸!おひとり様で行く龍泉洞

自他共に認める超気分屋は、何ヶ月も前から計画を練りまくる旅行より、思い立ったら行くぞぉお!という旅の方が好き。仙台に滞在中、ふと岩手県の山奥にある龍泉洞に行きたくなった。この場所は約20年前の家族旅行の思い出の地で、私の中でもう一度行きたい旅先ランキングの第1位だった。2位とか3位はコロコロ変わるけど、この1位だけはずっと守られていた。

用事があって東北に来たとは言いつつもまだ関東に帰る気はなかったし、ひとりだからいつでもスケジュールは変更できる。混雑しない平日で天気にも恵まれそうだから、この際ずっと行きたかった龍泉洞に行こうと決心。一人旅はほぼ初めてだけど、ウジウジしている場合でもなかったし、気づいたら宿の予約をしていた。

 

龍泉洞は、岩手県下閉伊郡岩泉町にある日本三大鍾乳洞の1つ。

主な交通手段は、車です。盛岡から一般道で約2時間。

あとは盛岡駅からバスがあり、1日に数本程度。正直、利便性の低い時刻表ではある。車を調達できるなら、断然車がいいです。この岩泉町は、鍾乳洞が多く車で約30分のところに安家洞があり、龍泉洞とはまた一味違う鍾乳洞なので、2つセットにして周るのがおすすめ。(私は安家洞は行ったことがなくて、そっちもずっと行きたい)

車の運転が不安すぎる私は、仙台から盛岡までは鉄道、龍泉洞まではバスを使って行くことに。日帰りも考えたのですが、タイムスケジュールが少し過酷なのと、盛岡駅周辺を巡ったことがないので、盛岡で1泊する計画に。

ちなみに在来線でも、根気があれば行けなくもない盛岡ですが(約3時間半)、バスの時間を調べると午前中発が1本しかなかったので新幹線で。時間をお金で買うとは、まさにこの事だ!平日の始発から2本目だったからか、サラリーマンばかりに囲まれ通勤車両化した新幹線に乗車。

スーツ集団に、ポツンとひとり旅行者

仙台駅で急いで買った朝ごはんを食べよう。袋から出したら、珍事件。おにぎりがまさかの嫌いなツナマヨ、しかも大きいサイズで愕然。あれ、シャケおにぎりの予定は...。魚違うし、シャケ要素全くないラベルだし、っていうか大きいサイズあるのかい。朝から自分に引いた。
でもお腹空いていたし、隣のサラリーマンにあげるのは勇気&不審者って思われたら嫌だし、捨てるのはモッタイナイから頑張って食べた。そして、このツナマヨがこの日のコンディションを左右することになる。

 

 

 

盛岡駅は8時半着。改札前のロッカーに、宿泊用のバッグを預ける。バスの時間まで少し空いていたので、バス停を確認しつつ周辺をうろうろした。

お目当てのバスは、9時10分発。

1番のバス停で、どきどきしながら待った

とことこ2時間弱、高速なしの下道オンリー。私は長時間の乗り物には全然抵抗がないけど、慣れていない人はキツイかも。休憩は約1時間経ってから着く場所なので、あらかじめお手洗いは済ませた方が良いです。都心と違って、駅の改札外にお手洗いがあるから安心。

 

バスが来たので、あらかじめチャージしておいたSuicaで乗車!便利〜。

大型バスで行くよ

このバスは龍泉洞行きだけど、岩泉町内の集落も通るのでたまに地元の人も使うみたい。乗客は、自分を含めて10人くらいで、同じ年代の人が多かった気がする。みんな終点の龍泉洞で降りるんだなぁとすぐに分かった。私と同じ、ひとり旅の女性もいた。

この時のバッグは、前日に仙台のエスパルで偶然見つけた、FADENの巾着型バッグ。フォルムが可愛い。ナイロン製でポケットいっぱい!

 

 

山に囲まれた道をひたすら走る。

こんなところにバス停あるんだって思う場面も

車窓を眺めるのが好きだから、全く飽きない風景だった。休憩は、道の駅の三田貝分校。10分くらい停車。トイレは綺麗です。あと1時間くらいバスに乗るのかー遠いな〜と思いつつ、胃がムカムカするので、もう少し座っていたいかもとも思った。

 

11時半に、やっとの思いで到着〜。バスから降りると、涼しい!

凛々しいお顔の龍がお出迎え

こんな龍いたっけーって思いながら、新鮮な空気を吸い込む。当たり前の事実だけど、東京の空気とは段違いです。一瞬で、体内の不純物が出て行った。都会より田舎の方が好きだな。もう東京は飽きたわ。さっきまで胃がムカついてたけど、そんなことはこの時だけすっかり忘れた。さぁチケットを買いに行こう。

 

繁忙期はかなり並ぶみたいです

入場料は1100円で、チケット1枚で龍泉洞と龍泉新洞科学館も行ける仕様。有人窓口と券売機。券売機は現金不可で、クレカの他に確か交通系IC決済もオッケーだった気がする。私は、空いていたので窓口で購入。

入り口でチケットを見せて、中へ進むと涼しいを通り越して寒い。羽織ものがあった方が良いです。この肌寒さが、懐かしいんだよなぁ。

 

 

 

こんな暗闇な道を、ひたすら奥まで突き進んでいく。一歩ずつ前へ踏み出すたびに、子供の頃の記憶が少しづつ鮮明に蘇ってきて、答え合わせをしているみたいだ。

そして、ずっと行きたかった場所へ。

 

 

記憶はそのままだった

地底湖。やっと辿り着いた。あーこれだ私が見たかったものは。忘れられないほど美しい神秘的なブルーの湖が、心を吸い込まれそうになる。それは、子供の時も大人になってからも。行こう行こうと思いつつ、あまりに多くの時間が経ってしまったけど、この湖は何一つ姿も形も変わっていなかった。うん、行ってよかった。

 

 

見どころはまだまだ続きます。けど、他は特に写真を撮っていない。自分の目で、ちゃんと収めてきた。

ちゃんとスニーカーを履いていきましょう

有名な観光地なので、足場はきちんと整備されているけど、アップダウンが激しいのと冷気が足場を滑らせるのでスニーカー、もしくは歩きやすい靴で。私のような厚底サンダルは、本当におすすめしない。履き慣れている相棒だけど、階段の幅が狭くて少し怖かった。

 

 

龍泉洞のあとは、龍泉新洞科学館へ。

こちらは、鍾乳洞についてもっと詳しく学べる場所。龍泉洞よりぐっと洞窟の雰囲気があって、まるで探検家のような気分。

鍾乳石が真近で見れる

こちらの方がスニーカー必須かも。2つ合わせて、大体2時間くらい。

 

当初の予定だと、帰りのバスは16時の予定だったけど、思いの外サクサク見終わっちゃったので(それでもゆっくりみた方)、帰りのバスを14時発にした。それまでは周りを散策。

好きなお花のひとつ

紫陽花がとても綺麗だった。7月上旬だと関東では紫陽花は見頃を終えているところも多いけど、東北ではまだ綺麗に咲いているんだなぁ。今年はあまり紫陽花を見ていないと思っていたから、少し得した気分。紫陽花は大好きな花の1つだから、眺めているだけで幸せだった。

 

 

無料休憩スペースがあるのは嬉しい

龍泉洞周辺には小さな売店と食堂、カフェがあります。お昼をここで食べる予定だったけど、朝の三角の物体で胃がもたれていたので、2階の無料休憩所でゆっくり休んだ。

 

でも何も口にしないのは、なんとなく思い出に欠けるかなと思い、岩泉のむヨーグルトを飲んだ。

龍のイラストがかわいい

龍泉洞の入り口周辺にもベンチや腰を掛けられる石場があるから、自然の風を感じながらゆっくりするのも良いと思う。

 

 

帰りのバスは、対向車線側にあります。乗客は行きとほぼ同じメンバー。みんな同じタイムスケジュールだったみたい。

ここの紫陽花もとても綺麗だった

朝通ってきた道をひたすら戻ります。盛岡駅は16時着。

龍泉洞、また行きたいな。再訪したいランキングがあったら、龍泉洞はずっと1位だと思う。そのくらい、お気に入りの場所です。バスもいいけど、次は車で行きたい。何回も写真見返して、少し寝た。目が覚めると、盛岡駅まであと30分。流石にお腹が空いたので、早めの夕ご飯にしよう。何にしようかな〜。

 

盛岡食&宿レポへつづく・・・