ザ・リアル・キャットストリート

7年越しの思いを経て、ついに今夏トルコへ行ってきました。東京から約12時間半をかけて辿り着いたイスタンブールは、猫と暮らす街。ちょっと朝ごはんを食べに行こうと、5分ほど歩いただけで猫を2、3匹見る。ホテルに戻るとさっきまで誰も使っていなかったベンチに、猫が寝ている。

まるで、人間が寝ているかのように。

正直、私は動物・ペットが得意では無い。30年間生きてきて、一度も飼った事がないし、動物園へは滅多に行かない。ただ、日本三大質問のひとつである「あなたはイヌ派?ネコ派?」の問いには、ネコ派と答えます。理由は、クロネコヤマトのネコが好きだから...。そんな初級ねこラバーでも、彼らの姿はちょっと可愛らしいし、寝ている姿は愛おしい。

写真には収めていませんが、道中だけでなく市電の駅、イスラム教の礼拝堂であるモスク、市民や観光客で賑わう市場(バサール)など、もうあちらこちらにいます。しかも人懐っこく、カメラのレンズを向けても怖がらない。近くを通っても、寝たまま。その姿を見て、思わずキュンときちゃう。いつの間にか、猫に夢中になっていたり…ってまだそこまでに至ってないけど、そうなりそうな予感はする。この街は、人間より猫が多いんじゃないか?と思えるくらい様々な猫に出会える、まさに本当のキャットストリート

撮影日は全て同日。こんなにも猫が多いとは知らなかった!

 

どうして、こんなに猫がいるのか。諸説ありますが、トルコの前身オスマン帝国の時代に、エジプトからの船に乗ってきたとか、トルコで数多くの信者がいるイスラム教の預言者ムハンマドが猫を愛していたらしいからだとか。どの時代の人々も猫を大切にして生きていた、その心得は今の時代にも受け継がれている。

ちなみに、日本のキャットストリートと言えば、原宿〜渋谷にある道中ですが、由来は「かつて、猫が多かったから」「ブラックキャッツというバンドから」などこちらも諸説ある。

キャットストリートの歴史。猫、そして寅が歩いたストリート!? キャットストリート|表参道&原宿のメディア - OMOHARAREAL

 

引用:ニューズウィーク日本版

ケバブ屋のおじさんが、猫を起こさないで!看板を出している。本当に、ここは猫のための街だ。なんて素敵なの。猫ちゃんのだらりんちょ姿めっちゃ可愛いし、何よりおじさんイケメソ!!!

www.newsweekjapan.jp

こちらのサイトで紹介している、イスタンブールで暮らす猫を題材にした映画「Kedi」も気になる!

 

イスタンブール以外にも、有名観光地カッパドキアを訪れた際にも、たくさんの猫を見かけた。この国には、猫を保護する法律が整備されており、自治体で去勢手術や管理も行われているとのこと。そう、猫は歴とした住民である。

日本だと、野良猫の保護活動ってどうなんだろう。保護しても期間内に里親が見つからなかったら殺処分といった、共存というよりは数を無くす活動の方が目立つ気がする。

でも、ちょうど今日奈良市が行っている猫の保護活動で、四年連続殺処分ゼロニュースを聞いて、明るい話題もあるんだと少しホッとした。

www.j-cast.com

人間と動物との共存って難しい課題だ。

 

冒頭にあった「7年越し」の理由は、当時ISILのテロ事件で渡航がキャンセルになってしまったから。当時は学生で、卒業旅行でトルコへ行く予定でした。そんな長年の思いもあってか今回の旅で、トルコにどっぷりハマってしまい、トルコドラマ・映画を見始め、トルコ語を本気で勉強し始めちゃいまして、来年はひとりで行こうと本気で考えている。そんな時私がひとりで道を歩いている時に彼らと出会ったら、きっと私の心を勇気付けてくれる存在に違いないだろう。