シルバージュエリーを救いたい

ここ2、3日前の話ですが、30代以降やっていると痛々しいリストについてのツイートが話題になっていましたね。そのリストの中に「シルバーアクセサリーの愛用」とありました。まぁきっと話題作りの為のツイートだろうと思いますが。Twitterを3日に1回しか開かない、もはやアプリ消そうかなって思うくらい低浮上の私ですら、少し気になってしまったんです。

 

「私も昔はそう思ってたよ...!でもシルバーすごいよ!!」

 

本日はアクセサリー・ジュエリーにおけるシルバーについて勝手に語らせてください。

 

 

私が思い込んでいたシルバーに対する偏見

今までジュエリーを買う際、ゴールド以外の選択肢はあり得ませんでした。プラチナの結婚指輪がスタメンになってからは、ホワイト系で揃えたいという思いでホワイトゴールド一択でしたが、ホワイトゴールドを取り扱っているブランドやショップは意外と少ないんですよね。シルバーだったらあるというパターンに何度も遭遇してきたことか...。

そんな去年の秋、名古屋のジュエリーセレクトショップで、出会ったこのリングもシルバーとイエローゴールドの2色展開。ここで、初めてシルバーの作品を手に取ってから、ジュエリー×シルバーの魅惑な世界に連れて行かれるのです。

このブログではおなじみの姿

 

www.hamuzono.com

 

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ただ、私がシルバーに惹かれるまでは、以下のような偏見や先入観がありました。

  1. シルバーは黒ずむ
  2. なんか安っぽい
  3. 金プラチナより価値が低いから持っている意味がない

2と3は少し似ている部分はありますが、主にこの3点がとても気になっていました。

シルバーの最大の特徴?!である黒ずむ問題

金プラチナには無い、シルバーの特徴である「黒ずんでしまう」点は、気にされている方も多いかと思います。

 

実際にGoogle先生に聞いてみると3番目に出てくる

シルバーの黒ずむ問題は、一見弱点にも見えるけど...実は利点にもなったり。後ほど解説。

 

永く愛用したいからこそ探したい、「良いもの」とは

そもそも、私がジュエリーを好きになったのは、母の影響です。そんなジュエリー好きな母の口癖は、「良いものを持ちなさい」でした。母の言う良いものとは、換金制の高いもの。私はこの言葉を自分の中で解釈をせず、そのまんま鵜呑みにしてきたから、シルバーは価値が低い→持つ意味なしという方程式が勝手に出来上がっていました。

そういえば、かの有名なYahoo!知恵袋でも、「シルバーは一生ものなのか」という質問がいくつかありましたね。この「一生もの」に関しても永遠の謎テーマではありますが(笑)、例えばティファニーエルメスといったハイブランドのエントリーラインに、シルバージュエリーがラインナップされていることから、末長く愛用できるかについて疑問を持たれる方が多いのかなと推測します。プレゼントの大定番であるオープンハートも、シルバーですからね。

お気持ちは、わかりますよ。とーっても。実際私もそう思っていましたから。でも、今の自分だったらこう言うでしょう。

 

 

 

 

「シルバーも末長く愛用できる。むしろ愛着が湧きやすいんじゃないかな?」

 

 

 

勝手に解説コーナー

上記3点の解説・反論?を以下長文で。シルバー歴半年のアマチュアですが、過去の自分にグーパンチしたいくらい、シルバーへの価値観が変わりました。

 

 

シルバーはそう簡単には黒ずまない

「シルバー 黒ずみ」でGoogle画像検索すると、たーくさん黒ずんだシルバー製のネックレスやリングといった画像がヒットします。私は何故か空気に触れた直後から、約2、3日であの画像のように黒ずむのかと思い込んでいました。だって、シルバーがどのくらいで黒ずむかについての情報は、あんまり載っていなかったからです(苦しい言い訳)しかし、蓋を開けてみたら、ぜーんぜん。これは大間違いです。日常生活であの状態になるまでには、相当な時間がかかることが分かりました。

黒ずむのが嫌なら、お手入れすれば防ぐことも出来ちゃいます。

  1. 使用後はジュエリークロスできちんと磨く&汚れをとる
  2. 空気に触れさせないよう、ジュエリーケースかジップ付きの袋にしまう

この2つを守っていれば大丈夫です。

温泉の時に着用したまま入浴など、特殊な環境でない限りすぐに黒ずむことはないです。

 

マイシルバーのお手入れ

使ったあとは適当にクロスで拭き上げて、ケースにしまったりリングタワーに挿したまんまだったりと、随分雑な扱いですが黒ずんではいません。ただ、変色はすこーし起こっています。むしろ、その変色がすごく気に入っているんです。光に当てると、渋めの輝きと銀色をもつ、いわゆるいぶし銀に育てるのがとても楽しいです。購入した当初の銀色もいいけど、今は熟成されてきた銀色の方が肌に馴染むし、よりジュエリーが立体的に見えます。

上から見ると

分かりやすく敢えて写真のコントラストを強めに出して変色を強調してみたけど、実際は他の部分の色と大差はありません。リングを太陽の光に当てると、より分かる程度です。夕焼けのようなイメージ。

 

万が一黒ずんでも、クリーナーがある!

もし万が一、黒ずんだり変色が起こって嫌だなと思ったら、シルバー専用のクリーナーを使うか、アルミホイル×重曹でつけおきすれば、購入当初のようなピカピカのシルバーに戻ります。ダイヤモンドやサファイヤといった宝石類、パールが付いているものは、つけ置きタイプじゃなくて拭き取りタイプを選ぶとクロスや綿棒で細かいところもお手入れできると思います。

hands.net

シルバークリーナーもクロスも、たくさんの種類が売られているみたいです!お手入れグッズも充実しているんですね〜。

あとは、ブランドやデザイナーさんによっては変色が起こらないよう、シルバーにロジウムメッキ加工をしているジュエリーもあります。心配な方は、こういったジュエリーを選ぶのも1つの選択肢としてアリだと思います。もっと詳しく知りたい方は、Googleで調べてみてください。

 

 

安っぽい→デザイン次第である

シルバーに限った話ではありませんが、デザイン次第ではないでしょうか。私も最近シルバーが好きになったけど、シルバーならなんでもいいわけでもなく。

シルバーだったら...というより、私の好きなジュエリー全般に対して言えることですが、地金のボリュームがあって、陰影がうまく表現されているデザインがとても好きですし、そういったデザインはシルバーの変色やツヤを上手く活かしているし、チープさを全く感じません。

例えば、クロムハーツやゴローズ。たまにアパレルショップの店員さんで見かけますが、ボリュームのあるデザインで遠くから見ても存在感がはっきりと分かります。会社の先輩が愛用しているゴローズのイーグルも、迫力があり圧倒されました。しかも、所々黒ずんでいたのが逆にめちゃくちゃかっこよかったのを覚えています。

あと、ボリュームがあるのに軽いところもシルバーの良い点。私の持っているGIFTEDのチェーンリングは、シルバーとイエローゴールドの2色展開。シルバーが軽くて扱いやすいのに対して、イエローゴールドはずっしり重く着用感を求めたい人向けでした。リングに関して言えば、指へのフィット感は素材によっても異なると思います。私は、シルバーを選択して大正解でした。

シルバーだからこそ、私の指にしっくりきた



素材の価値が、自分のファッションに影響することはない

金プラチナの方がシルバーより市場価格が高いことと、ファッションアイテムとして身につけることは、特になんの関係もないんですよね。私はジュエリーを買うときに、最初から「売ること」を考えて検討することはしません。だから、考えても無駄なことだと気付きました。「シルバーは市場価値が低いから持つ意味がない」と母親に言われてそう思っていたけど、それは私と母がジュエリーを持つことに対しての概念が違っていたんですよね。母は将来いつか困った時に売れるよう、ほぼイエローゴールドのジュエリーしか買っていなかったみたいなのですが、私は今のところそのような考えはないです。それよりも、ジュエリーを買う時に大切なことはもっと沢山あります。

 

 

結論

ここまでダラダラ書きましたが、いってみよう結論タイム。

 

変化をポジティブに捉えてみよう

変化が起こることは、時間の流れを教えてくれるきっかけだと思います。金やプラチナも使用後は磨きますが、シルバーに比べると大体同じ表情ですよね。ツヤが出てきたとか、傷がついているかくらいですかね。そう思うとシルバーは、磨くたびに熟されているのを身近に感じ、愛着が増していきます。それは、ジュエリーを育てている感覚です。だから、楽しいんですよね。これから先も、どんなカタチが待っているのか。ロマンが溢れます。

ほぼ毎日つけるモノだからこそ、特性も大事にしたいんです

 

 

年齢関係ない&好きなものつけよう(いつもの)

シルバーだけじゃなく、こういうトピックの結論はいつもこれに限りますね。

好きなものをつければ良いんです。ファッションは、自己満の世界です。30代らしく、アラフォーらしく、女性らしく....といった〇〇らしくに捉われなくていいと思うんですよね。そんなこといちいち気にしていたら、息苦しくなりますよ。昔の自分に言いたいです。他人はあなたが思っている以上、あなたに興味ありませんからね!って。

ビーズやおもちゃのアクセサリーをつけたっていいし、リングを何個も重ね付けしたっていいんです。アクセサリー・ジュエリーは、ファッションにおいて、自己表現のひとつにしか過ぎません。余談ですが、冒頭で言っていたツイートのリストに、私は該当するものがあと2個もありましたから(笑)リボンつけたっていいだろおおぉおお!!!最低限の化粧ってなんだよぉおお!!!!他人の目なんて、気にしている暇はありません。

私は今年の夏に買うと決めているジュエリーも、シルバーです。ひと昔前の自分だったら到底考えられないけど、今はシルバーに対する価値観が変わり、お気に入りのジュエリーまで探し求めることができてとても幸せです。好きなものをたくさん身に纏って、自分のテンションが上がればそれでオッケー。これからもいっぱい愛でます、マイシルバー。