３月のとある話。同僚とご飯を食べていた時のこと。わたしが着けていたピアスを可愛いと褒めてくれて、ひとり上機嫌になっていました。この時着けていたピアスというのは、このブログで何回も登場している、あのミキモトのフープ。
midnight-airline.hatenadiary.jp
このピアスは、イヤリングもあるんですよね。同僚は耳に穴を開けていなかったので、イヤリングがあることを知ると、ミキモトへ見に行きたい！と言ってくれたので、せっかくなので一緒にミキモト銀座2丁目店へ向かうことにしました。
その頃、世間は春休みでして。銀座の中央通りを中心に混雑していたんですよね。流石に、ミキモトにもお客さん居そうだから入りやすいだろう！って思いながらお店へ向かうと、まさかの誰もいなかった...(笑)まるで、異空間のようでした。ピアスを着けていたおかげで、入り口での案内が迅速かつ丁寧だなと感じました。
普段は、買うと決めるものが無い限り店舗へ行かないので、せっかくだから何か試着しようと思い、そういえば先日パンフレットに記載されていたミキモトのパールネックレスを試着してみました。
このパールネックレスは長さが36センチ。一般のパールネックレスは大体40センチで売っているので少しタイトなんですよね。チョーカーみたいに着けると締まってかっこいいだろうなぁって思っていたところでした。いざ、試着してみると
「あ！これだ」
説明しておくと、”これ”っていうのは、ミキモトの商品のことでありません。(ミキモトさんすいません)パールネックレスの長さのことです。短い方が顔まわりがスッキリするし、なんならもう少し短くても良いかもしれない。何よりパールネックレスに対して抱えていた、もやもやという厚い雲に光が差し込みました。
ショップの方に試着した姿を見てもらいすかさず、もう少しタイトな方が似合うと提案してくれました。自分もそう思っていたけど、短くできるのか？と思っていたら、”珠を偶数の数で抜くこともできますよ”と教えて頂き、初めてパールネックレスの長さを調整できることを知りました。冠婚葬祭をターゲットにしているパールネックレスも、ミキモトではお客さんの首周りに合わせて調整してくれるみたいなんですよね。もしかしたら、パールを取り扱うお店では当たり前の作業なのかもしれません。ですが、私は初耳でした。むしろ、もっと早く知りたかった情報でした。
パールネックレス自体をお店で試着するのは、初めてではありません。去年、とても欲しくて見に行ったTASAKI×MHTのあの星のパールネックレス。試着してもなんかしっくりこなかったんですよね。いろいろ考えて明確な答えが出なかったのですが、今、やっと、わかりました。長さが原因だったに違いありません。過去の記録→(パールネックレスの私服化について考える ) 余談ですが、TASAKIでは長さ調節の話はありませんでした。もしかしたらできるかもしれませんが、あの時は私が”パールネックレスに対して長さ調整できない”と思い込んでいたし、少し長く感じるとか、首回りがスッキリしないとか、長さに対しての意見を一度もショップの方に話さなかったから案内がなかったのかもしれません。
結局、ミキモトで買うのは金銭面ともう少しいろんなお店のパールネックレスを見たい！という点で見送ったけど、当時接客して頂いたミキモトの方にはとても感謝しています。わたしの知らなかった引き出しを開けてくれる、とても素敵な方でした。その人に合った選択肢を与えられる接客業の方って、中々いらっしゃらないと思うんですよね。特に業界にとっての当たり前は、消費者側からすると全く当たり前ではないし、当たり前を前置きする事なく、一から説明して下さる接客業の方にはとても頭が上がりません。(稀に頭ごなしに説明する方もいるので)数多くのショップを見てきたけど、商品に惹かれることは沢山あっても、ショップの方の考えや言葉に惹かれることは滅多にありませんから、これから先も忘れられない思い出です。何か別の用事でミキモトに寄ることがあったら、その方にまた案内してもらいたいです。だから名刺はとっておきます。
▽似たようなエピソード回はこちら
▽ミキモトのピアスについて熱く語ります
