天然と合成、選ぶ時代になってくるかも

先日、たまたま山中湖付近にドライブしに行ったので、山梨宝石博物館へ立ち寄ってみた。ずっと行ってみたかった場所で、土日ということもありお昼近くになると館内は石好きの方達でいっぱい。

 

ここの博物館のすごく良いところは、石を様々な視点から観察することができるんですよね。原石・ルース・ジュエリーの3つの視点で楽しめるのは、すごく面白い。

激推しアクアマリンさま

ここ最近は原石派だけど、ルースも好きだし、ジュエリーも好き。普段見られない華やかなリングが沢山飾ってあってそれだけでお腹いっぱい。ふぁっふううううう。

 

 

 

 

気温が下がると、恋しくなってくるヤツ

あと、パールもあった。淡水パールを初めて見たんだけど、かなり綺麗で魅力だと思った。GIFTEDのラインナップにも淡水パールを使ったジュエリーがあって、淡水パールについて少し気になっていたから実物を見れて嬉しかった。

 

 

初めての観察は、淡水パールだけじゃない。合成ダイヤモンドだ。じっくり見るのは、初めて。

去年、上野で開催されていた宝石展にあったっけ?あったかもしれないような...2回も行ったのに全然覚えていない(笑)

合成ダイヤモンドの存在を知ったのは、スタージュエリーのハイエンドラインであるSJXで。ネットで見た限りで、実物は見たことがなかった。当時は、全く興味がなかった。わざわざ合成品を買う必要ある?と思っていた。

www.sjx.jp

 

 

ところがですよ。

致命的なブレブレですいません

写真めちゃブレているけど、全然良さが伝わっていないけど、めっちゃ綺麗なんですよ。合成って言われなかったら、本物だと思っちゃう。

正直この合成ダイヤモンドのネックレスを見た時に、技術者の努力の結晶が集まっているように見えてすごく感動した。それに、天然のダイヤモンドに拘る理由が思い出せなかった。

だから展示を見た時に、好みのジュエリーにセッティングされている石が、事前に「LAB-GROWN」「SYNTHETIC」と分かれば、今後のジュエリー購入の際の選択肢が大きく広がると思った。もちろん、ダイヤモンド以外に色石もね。自分が納得して買うことができるなら、合成の選択はあり。

そもそも、天然だけが美しいのか。合成は、必ずしも偽物なのか。

 

というより、比べること自体が違くないか。

「天然石」と「合成石」はそれぞれ違うものとして、捉えるべき?なのかもしれない。

 

マグロに例えると、「天然」と「養殖」があり、養殖マグロは天然マグロの「偽物」なのか?と言われると違うと思う。確かに天然マグロの代物ではあるが、天然マグロの数を確保するために、もっと手軽にマグロを楽しめるために、養殖マグロの存在がある。近年は養殖技術の向上で、質がぐんと上がっている。そして、それぞれの良さがある。ダイヤモンドにも同じことが言えるのではないか。

私はなんでも比べる癖があるから、自分で選択肢を狭めているんですよね。ダイヤモンドの他にも、パールであこやvs淡水とか。そもそも比べるところ違くない?(笑)とてもモッタイナイんですよね。

 

合成石を選ぶことで予算を少しだけ抑えることが出来たり、環境破壊や紛争問題に加担しなくて済むというメリットもある。まだ全然普及していないので、合成石を採用しているジュエリーブランドはまだまだ少ないけど、資源にも限りがあるわけだから今後は増えるんじゃないかと予想。消費者のジュエリー購入の選択肢が広がりそう。楽しみである。

 

 

技術の進歩を見られる、山梨宝石博物館に感謝!

代わりの存在が出現すると必ず悪用する人が出てくるので、中々合成に対してプラスのイメージを持てない人も少なくないだろう。でも、合成石もとっても綺麗だから、もし山梨宝石博物館にいく機会のある人は、ぜひ注目して見てほしい。他にも、カッターにフォーカスを置いた展示もあって、石そのものだけではなく、宝石業界の技術も詳しく知ることが出来ます。

それにしても、眠っていた石欲が目覚めてきた...。