今回の旅ではせっかく時間があるので、イスタンブールからトルコ南部の街イズミルへ向かう事にした。理由はイズミールへ行った事がないのはもちろん、トルコ人はみな「イズミルは美しい」と絶賛するので実際に行って自分の目で確かめたかった。
イスタンブールからイズミルは約490km先にある。高速道路を使って行く。
トルコ人の知り合いやお友達ににどの手段で行くのがベストかと聞くと、バスで行けという助言をもらった。最初は飛行機でのプランを考えていたのでバスに乗るのに抵抗があったが、コスパが素晴らしいのと、おすすめのバス会社を教えてもらったのでトライすることに。イズミールのバスターミナルから中心部は割と簡単にアクセス出来るのも、バスを選択する後押しとなった。
選んだバスは昼便。所要時間は6時間、料金は日本円で4000円ほど。コスパ面を考えると、バスの深夜便が1番良い。所要時間はバスの昼便より2時間早く目的地へ着くことが可能で、料金は2500円。だけど、バスの深夜便はちょっと安全面で不安だったので昼便を選んだ。ちなみに、飛行機にも昼便と深夜便がありトルコ航空とLCCでは料金が大きく異なる。所要時間は1時間15分。コスパを取るか時間を取るか、悩ましいところではある。
実はとあるトラブルがありウェブでチケットを入手出来ず、バス会社のチケットオフィスで直接買いに行く事にした。正直とーーーーーっても緊張しながら行ったけど、結局この手段が正解だった。
受付のお姉さんが、わざわざ書いてくれた。トルコではバスのチケットが発券されないようです。そして、なんとバス会社のシャトルバスに乗ってバスターミナルへ行ける事が出来た。トルコにはバスターミナルが沢山あり、バス会社によって同じバスターミナルの名前でも場所が微妙に違うらしい。Googleの口コミを見ると現地の人でも迷うらしいので、自力で行かなくてよかった。シャトルバスに乗る時も、同じバスターミナルへ向かう紳士が一緒に着いてきてくれて、少し話をしながらシャトルバスを待った。シャトルバス待ち場も、特別に場所が看板などで明確にされているわけではないので、ここでは現地のアシストが必須。
トルコの長距離バスでは、運転士の他に乗務員がいる。乗客の人数や行き先を確認したり、車内サービスを行う。そう、トルコの長距離バスでは飛行機のようなドリンクとお菓子がサービスでついてくる。知らなかったのでびっくりした。恥ずかしながら無料ですか?と聞いたら乗務員さん笑ってくれた。
日本国内で1人で旅行をする時、大抵鉄道を選ぶ。理由はお金を掛けても移動時間を短縮したいから。実際、東京から仙台へ行く時も、初めはコスト面でバスを選ぼうとするが結局は新幹線を選ぶ。私はいつも旅に効率を求めてきた。
でも、此処では車窓を眺めながらお茶を楽しむ。なんて贅沢な旅なんだろうかと思う。ゆっくり時の流れを感じることが私にとって新鮮で新しい旅だった。本当は忙しない旅はしたくない。ただ現地に行ければ良いという旅もしたくないんだ。でも限られた少ない休みの中で行く旅は、どうしてもタイムイズマネーになりがちである。飛行機だったら今頃到着していたと思いながら、私は移りゆく景色を一瞬たりとも逃さないように見ていた。あらゆる事を考えながら。
より記憶に残す旅をするなら、自ら人に出会い行くべきだ..._φ(・_・